「紀の国やっちょん」         2013年7月6日加筆

 伊都橋本地方に古くからそれぞれの所在で個性あふれる振り付けと、音楽、歌詞で踊り唄いつがれていた「やっちょんまかせ」。その自由で闊達な精神を受けつぎ、新世紀に向けて考案された踊りです。

 

 ♪やっちょんまかせはよいやなデバサイ♪が含まれていれば、振り付けもリズムも音楽もすべてが自由。子供からお年寄りまでだれもが自由に創造し参加でき、みんなで楽しめる踊り。それが「紀の国やっちょん」です。

 

 

 

 

 

詳細                   

 

紀の国やっちょんのはじまり

 平成6年伊都橋本青少年団体連絡協議会主催で地域の新しい祭りを作ろうとしていた。その時「やっちょんまかせ」という地元に伝わる盆踊り歌を研究した。その結果、自分たちの踊りたい詩、曲で踊っていたという「やっちょんまかせ」の自由闊達な精神を発見した。その精神を新しい形、新しい祭りとして表 現することではじまった。新しい形の名前は「紀の国やっちょん」と決まった。

 

そして平成6年9月に「紀の国やっちょん」初めて踊った。

 

理念

ふるさとの芸能である「やっちょんまかせ」をもう一度見直すことにより、自由で闊達な「やっちょんまかせ」の精神を「紀の国やっちょん」という新しい

形、新しい祭りとして表現する。また普及振興を通して「地域を愛するひとづくり、こころづくり、ふるさとづくり」になるように人材を形成する。

 

やっちょんまかせ

伊都・橋本地域には「やっちょんまかせ」という盆踊りが存在していた。この「やっちょんまかせ」は、伊勢詣でや熊野詣でに非常に関係するところから伝わったとも言われ、木の国を中心として多くの地方や地域でそれぞれの個性を持ちながら存在し、愛されてきた踊りといわれている。

 自由で闊達な精神のもと地域・地方ごとの「やっちょんまかせ」が盛んに踊られていたと伝えられている。しかし、もともと地味で派手さのない踊りであったこともあって、時代の流れの中で大衆化された河内音頭や 炭坑節等におされ、音頭とりや踊り手の後継者も減少した。そうして、だんだんと人々の記憶から 遠ざかってしまった。

 そんな中、約30年前、かつらぎ町の大倉一磨氏が調査研究し、各地域のやっちょんまかせの歌詞を参考に、“やっちょんまかせ大倉節”と名うったものを作った。このやっちょんまかせ大倉節は、それから大倉氏中心として踊り継承されてきた。

「やっちょんまかせ」は、何十番と詩がある。また各地ごとに詩が変わるが、各詩最後に必ず「やっちょんまかせはよいやなテバサイ」という一節が付く

(ルール参照)

 

紀の国やっちょんの踊り方

 それぞれの連は独立に運営されている。踊りの形式には、ステージ用とストリート用があ る。曲、踊り、衣装、パホーマンスは、それぞれの連において独自性(オンリーな部分)が出る部分である。曲についてはオフィシャル曲を使っていいことに なっている。下記ルールをどう使うかもポイントである。

 

 

ルール

 踊り曲にやっちょんまかせにある「やっちよんまかせはよいやなデバサイ」のメロディーラインあるいは、歌詞(言葉)を入れる事。

 

 

紀の国やっちょん振興会

2001年4月発足「紀の国やっちょん」を振興するためにつくられた団体。2004年度NPO法人に組織を改変。おもな活動は以下のとおり

(1)紀の国やっちょん広報(2)9月に行われる紀の国やっちょん祭りの主催(3)やっちょん連を作るのをサポート(4)各種イベント参加において「出演やっちょん連」調整(5)やっちょん踊りの研修会開催、講師派遣

紀の国やっちょん振興会事務局〒649-7204 和歌山県橋本市高野口町小田53番地阪國織物(株)内

TEL   0736-32-1358  

FAX  0736-42-0040

E-mail yacchon@eos.ocn.ne.jp

 

歩み

1996年

 伊青連バージョンオフィシャル曲作る。8月末毎年行われる仲間と踊ろう郷土の夕べ(紀北青年の家)紀の国やっちょんを初めて披露する。振り付け、コーチを高知から招く。

 

1997年

 1996年と同じく振り付け、コーチを高知から招く。各市町村にひとつづつ連を作る。8月末仲間と踊ろう郷土の夕べ(紀北青年の家)開催日と同じ日に第1回紀の国やっちょん祭りを開催する。高知から連を招いて、橋本市スーパーニチイ前、九度山商店街で踊る。その後仲間と踊ろう郷土の夕べにて踊る。

 

1998年

 和歌山県、各市町村、各町村商工会、橋本市商工会議所、南海電車、JR西日本、地元企業、盆踊り団体等協力を得て紀の国やっちょん祭りの拡大につとめる。連の拡大に努める。第2回紀の国やっちょん祭り開催する。

 

1999年

 1998年に引き続き協力いただける法人、個人の拡大に努める。連の拡大に努める。第3回紀の国やっちょん祭り開催する。開催場所:九度山商店街、橋本駅前、県立橋本体育館

 

2000年

 紀の国やっちょんを外部PRに回る(こいや祭り、京都まつり)。第4回紀の国やっちょん祭り開催する:開催場所:九度山商店街、橋本駅前、県立橋本体育館

 

2001年

 紀の国やっちょん振興会できる。9月1日(土)、2日(日)第5回紀の国やっちょん祭り:県立橋本体育館。各地域の祭りで踊る

 

2002年

 オフィシャル曲をHP等を通して広く募集。紀の国やっちょんの踊り子やスタッフ・一般市民から有志を募りオフィシャルチームを結成し、学校等に積極的にアプローチし活動を展開した。学校週5日制が導入される時代の地域活動の一つとなれるよう積極的に活動を展開した。9月7日(土)、8日(日)第6回紀の国やっちょん祭り:12連参加。各地域の祭りでオフィシャル連として踊る。やっちょんグッズできる。(鳴子、Tシャツ、タオル)

 

2003年

 2002年と同様に学校を対象として紀の国やっちょん普及をはかる。2003年度版オフィシャル曲ができる。2003年度版紀の国やっちょんオフィシャル曲できる。10小学校、10中学校の運動会で児童、生徒が2003年度版紀の国やっちょんオフィシャル曲で踊る。9月6日、7日第7回紀の国やっちょん:16連参加。各地域の祭り、イベントで踊る。やっちょん子供用オフィシャル法被できる。鳴子、はっぴ学校に貸し出し始める。

 

2004年

 やっちょんまかせオリジナルの歴史をさぐる。NPO法人に組織改編。やっちょんを介在した子供と大人との交流をめざす。

 

2005年

振興会に新しい人材が多数入る。やっちょんの普及、祭りの運営においてノウハウの継承をはじめる。 ふれあい部門、やっちょん部門に参加部門を分けて紀の国やっちょん祭りを開催

 

2006年

会長交代

 

2007年

「紀の国やっちょん祭り」と「高野口カッパまつり」とのコラボを初めておこなう。

 

2008年

第12回紀の国やっちょん祭りにて、メイン会場をたくさんの皆様の協力を得て橋本市彩の台にておこなう。

2009年

メイン会場を橋本市民会館横駐車場でおこなう。

2010年

林間会場が復活する。メイン会場は、橋本市民会館横駐車場。

2011年

第15回紀の国やっちょん祭りが台風襲来により、会場が被災し、体育館も避難場所準備に入り、両日とも中止になる。

2012年

昨年中止になったやっちょん祭りを第15回紀の国やっちょん祭りとして開催

2013年

会長交代、事務局変更